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地震でプロパンガスが止まったら?安全確認から復帰手順まで解説。主な地震とガスの復旧日数【ガスの種類別まとめ】

都市ガス プロパンガス 災害時の違い・東日本大震災 ガス 復旧日数。ガスが止まったら再開はいつになるのか?

もしもに備えて必要な知識がほしいという方に情報提供しております。

目次

地震が起きたら?必ず次のポイントをおさえる【安全確保】

  1. まずは身を守る
    倒れてくる家具やガラス片から避難。揺れが収まるまで火の元は触らない。
  2. 火を消す & 換気
    揺れが止まったらコンロの火を消し、窓を数 cm開けて自然換気。
  3. 元栓を閉める
    器具栓 → ガス栓 → 容器バルブの順で締める。ガス臭がしたら火気厳禁。
  4. メーターを復帰する
    安全確認 → 復帰ボタンを3 秒長押し → ランプ点滅が点灯に変わるまで約3分待機。

地震直後に取るべき 3つのステップ

【STEP 1】まずは身を守る

安全な場所へ素早く移動する

  • 地震が起きたら、まずは自分の身を守ることが最優先です。
  • テーブルの下や布団の中など、低くて丈夫な場所に避難しましょう。
  • ガラスの破片倒れてくる家具に注意してください。頭を守るため、クッションや枕があれば使いましょう。

STEP 2 火を必ず消す

加えて、揺れが収まってから火を消してください!

  • 地震の最中に無理に火を消そうとすると、怪我をする危険があります。
  • 揺れが収まってから落ち着いて火を消しましょう。
  • 料理中であれば、コンロのつまみをOFF換気扇をOFFの順番で操作してください。

STEP 3 換気のポイント

ガス漏れに注意して安全に換気する

  • **ガスのにおい(ガス臭)**がする場合は、すぐに換気が必要です。
  • ただし、換気扇は使わず、窓やドアを数センチ開けて自然換気を行ってください。
  • 照明スイッチや家電の操作は、火花が出る可能性があるため絶対に避けてください

マイコンメーターは震度が起きた時、自動でガスを止める

マイコンメーター(LPガス用のガスメーター)は、感震機能により地震を感知した場合、自動的にガスを遮断します。

これは、ガス漏れや引火などによる二次災害を防止する安全装置です。

マイコンメーター復帰手順について▼

  1. 遮断表示(「ガス止」など)を確認
  2. 復帰ボタンを 3 秒長押し
  3. ランプが点滅 → 点灯に変わるまで約 3 分待機(ガス器具は OFF)
  4. 点灯に変わったらガス器具を点火して確認

主要地震 × ガス復旧日数(実例)

地震名発災年震度 / 規模供給停止戸数復旧に要した日数
阪神・淡路大震災1995震度7 / M7.2約85.7万戸約94日
新潟県中越地震2004M6.8約5.7万戸約39日
中越沖地震2007M6.8約3.4万戸約42日
東日本大震災2011震度7 / M9.0約40万戸約54日(最長36日)
熊本地震2016M7.3約10.1万戸約15日
大阪北部地震2018震度6弱 / M6.1約11.2万戸約7日
地震名LPガス(プロパン)復旧都市ガス復旧
大阪府北部地震(2018年)翌日(6月19日)約7日間
東日本大震災(2011年)約3週間程度約53日間

参照元について▼

都市ガスの供給支障・復旧に関する調査(第14回 ガス安全小委員会 資料3) 
都市ガスのレジリエンス強化資料(第6回 ガスシステム小委員会 資料1)
大阪北部地震対応報告(第2回 ガス安全小委員会 資料2)

平成28年熊本地震における 都市ガス事業者の初動・復旧対応状況(日本ガス協会)
神奈川県LPガス安全協会(大阪北部地震で「翌日復旧」記載)
東日本大震災におけるLPガスの早期復旧に関する説明(LPガス安全委員会資料ほか)

LPガスは普段から2本設置が基本で、常に1本が満タンの“軒下在庫”として備蓄されているため、災害時もすぐ使えて命を守るエネルギーになります。

都市ガスとプロパンガス復旧時の比較

項目プロパンガス(LP)都市ガス
供給形態各家庭ボンベ・配管が短い地下導管が広域に敷設
点検範囲個別宅のみ地域全体で一斉点検
復旧までの工程安全確認後すぐ再開可点検 → 修理 → 通ガスを順次再開
大規模災害時復旧が早い復旧が遅れやすい

参照▶ 一般社団法人プロパンガス料金適正化協会

【住まい別】地震時の対処

戸建て(個別ボンベ)

容器バルブ → ガス栓 → 器具栓の順で閉める。転倒防止チェーンを再確認。

集合住宅(集中供給)

共用タンク室の安全確認は管理会社へ。室内の器具栓のみ閉め、屋外配管は触らない。

業務用大型タンク

緊急遮断弁位置を把握。避難時はバルブ閉止を徹底し、復帰は保安資格者の立ち会いが必須。

今すぐできる備え&防災グッズ

  • 転倒防止チェーン
    ボンベを建物壁面に固定。
  • 卓上 LP ガスコンロ
    停電時の調理用に。
  • 遮断弁付きゴムホース
    配管損傷時に自動遮断。
  • カセットボンベ型ヒーター
    冬季避難時の暖房に。

よくある質問(FAQ)

Q. メーターを復帰してもガスが出ない場合は?
A. 配管や器具に損傷がある恐れがあります。無理に再操作せず販売店に連絡してください。

Q. 震度いくつで自動的にガスが止まる?
A. 一般的に震度 5 弱〜 5 強相当を検知すると遮断します。

Q. LP ガスに切替える費用は?
A. 設備状況によりますが、戸建ては配管工事費用 3〜8 万円程度が目安です。無料診断で正確な見積もりが可能です。

まとめ

  • 地震直後は 身を守る → 火を止める → 換気 → 元栓/メーター確認 の順が鉄則
  • LP ガスは個別供給のため 被害範囲が限定的 で復旧が比較的早い
  • 住宅タイプ別の対処法と日頃の備えが被害軽減のカギ

もしもに備えて、今から自宅の LP ガス設備を見直しましょう。

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